“派遣保育士って楽しいのかな?”
正直に言うと、実際にその派遣先の園で働いてみないと分かりません。
直接雇用である正社員・パートだから必ず楽しく働ける・・・?と言い切れないように、派遣保育士も例外ではありません。
正社員とパートの間に壁がない園は、派遣保育士に対しても壁がなく仕事がしやすいと思います。
逆に正社員とパートの間に壁がある園は、派遣保育士に対しても壁があります。
極端なイメージとして、主担任である正社員が
“あなたたちは、私のサポート役でしょ?!出しゃばらないで!私の保育のやり方に文句を言わないで!!”
と派遣保育士やパートのことを下に見ている人の元では、楽しく働けないことは想像にたやすいでしょう。
派遣保育士は様々な園で働くことができる分、経験を積んでいくことが可能です。
それは、スキルアップにも繋がります。
派遣保育士に対して壁がない園は、園の方から「何か良い方法は知らない?」と相談されることもしばしばあります。
子どもと関わる楽しさはもちろんのこと、自分の保育のスキルを発揮できる楽しさもあります。
楽しくない職場にあたってしまった場合は、契約期間の業務を全うした後フェードアウトすれば大丈夫です。
派遣保育士になる理由は様々あると思いますが、働くなら楽しく働きたいですよね。
派遣保育士のメリット・デメリットについてはこちらの記事でも紹介しているので、気になる方は読んでみて下さいね。
→【派遣保育士のメリット・デメリットを解説!高時給で残業なしな理由】
派遣保育士は様々な園で経験値を積むことができる
派遣保育士の派遣先は
- 社会福祉法人の保育園・幼稚園
- 宗教法人の保育園・幼稚園
- 小規模保育園
- 認定こども園
- 企業主導型保育園
と多岐にわたります。
2020年から続くコロナ禍でイベントを自粛している日々が続いていますが、イベント先での託児スペースに保育士が派遣されることもあります。
派遣保育士は有期雇用のため、契約期間満了と共に人材派遣会社から次の派遣先を紹介されます。
しかし、それは様々な園で働くことができ、その分の経験を積むことができる・勉強をすることができるということに繋がります。
自分にとって大規模保育園が合うのかと小規模保育園が合うのかは話を聞くだけでは分かりません。
実際に働いてみてそれぞれのメリット・デメリットが分かります。
正社員やパートで転職を繰り返すと、転職先の面接の時に「どうして転職を繰り返しているの?」と質問をされることがあります。
人間関係がブラックすぎて退職したのに、「人間関係が嫌で・・・」と面接の時になかなか話せないと思います。
しかし、派遣保育士にとって職場が変わることは普通のことなので、何ら問題ありません。
派遣保育士から正社員やパートへ転職する場合、
「自分に合う職場は大規模保育園なのか小規模保育園なのか実際に経験を積みたかったので、派遣保育士として勤務してきました。子どもたち一人ひとりとじっくり関わる保育の方が私にはあっているので、志望しました。」
と面接の時に伝えれば問題はありません。
派遣保育士は即戦力
様々な園で経験を積み、保育の引き出しを増やしている派遣保育士は即戦力となります。
派遣保育士が派遣されるということは、その園には保育士が足りていないということです。
園側としても、即戦力の派遣保育士が来てくれるということは有難いです。
即戦力の派遣保育士は、臨機応変に対応していくスキルも身についています。
「オムツ処理」一つにとっても、園によって方法が違いますよね。
- 大きなバケツにオムツをためて最後に外へもっていく
- 園児一人ひとりのバケツがあり、そこへオムツを入れて家で処分してもらう
- 10時にオムツ交換を行ったら、そのオムツをまとめて外へもっていく
など、様々な方法があります。
園によって一番良い方法がとられているとは思いますが、スキルを積んだ人は何かしら思うことが出てくることもあるでしょう。
園の雰囲気によってさりげなく「こっちの方が衛生面的にも良いですよ~」と伝えることも可能です。
逆に「あぁ、この雰囲気は言っても聞き入れてもらえないだろうな・・・」と思う園もあります。
その雰囲気を読みとる力がある人は、上手に対応していきます。
育児休暇取得中の職員に代わって保育士が派遣されることもありますが、それ以外の理由で派遣されている園では、派遣保育士の人柄や仕事のスキルを見て園から「直接契約をしないか?」と持ち掛けられることも度々あります。
楽しく勤務できそうな職場であれば、直接雇用もありだと思います。
派遣保育士になる理由は様々
結婚を機に派遣保育士として勤務される方もいれば、子育てが少し落ち着いたタイミングで派遣保育士として勤務される方もいます。
派遣保育士になる理由は本当に様々です。
古い体制の園や職員が少ない園では、暗黙のルールで結婚を機に退職をせざるを得ない園もあります。
また、結婚をして勤務を継続できたとしても、園から「年度末まで妊娠をしないように・・・」と見えざる圧がかかる園も残念ながらあります。
正社員で担任をもっていると余計にだと思います。
妊娠を考えている保育士の中にも派遣保育士という働き方を選ぶ人がいます。
詳しくはこちらに書いてあるので、興味がある方は読んでみて下さいね。
→【派遣保育士が契約期間中に妊娠した場合の選択肢や対処法を紹介】
まとめ|楽しく働けるかどうかは職場による、ブラックだったら次へ
様々な園で経験を積みたい、スキルアップをしたいという方には、派遣保育士の働き方はおすすめです。
一つの園で長年勤務をすることも、もちろん良いと思います。
その園でキャリアを積んでいくことができるし、その分お給料も反映されると思います。
ただ、新しい風や刺激を感じるには外へ出た方が良いこともあります。
今まで培ってきたスキルを発揮することが出来るような、ホワイトな職場に派遣されれば毎日楽しく仕事ができます。
自分の保育観と合わない園や人間関係が悪い園だった場合は、「あと〇ヵ月頑張れば、契約満了終了だ!次の派遣先を紹介してもらおう!!」と思って仕事をやり過ごすこともできます。
正社員やパートは自分で次の職場を見つけないといけないので、その手間がある分、「年度末までは・・・」と我慢をしがちです。
自分に合った働き方で、笑顔で日々の保育をすることが出来ると良いですね!