派遣保育士が担任を受け持つことはあるのでしょうか?
実際に派遣保育士として勤務をしたことがある人が身近にいないと、派遣保育士の実際が分からないですよね。
派遣保育士の仕事は
- 担任を受け持たない
- 書類作成も少ない
- 保護者対応も必要最低限
です。
担任を持たないということは、フリーの立場で正職員のサポート業務が主な仕事内容になります。
設定保育を考えてどんどんそれを実行していきたい人にとっては、派遣保育士という立場は物足りないかもしれませんね。
しかし、
- 保育の現場から離れていたけど、やっぱり保育の世界へ戻りたい
- 独学で保育士資格を取得したけど、いきなり保育の世界へ入るのは怖い
- 子どもが学校へ行っている間に働きたい
- 家庭との両立を図りたい
- プライベートな時間を確保したい
という方にとっては、派遣保育士という働き方は合っています。
実際に、保育という仕事は好きだけど、担任というプレッシャーに耐えられないから派遣保育士を選ばれた方もいらっしゃいます。
派遣保育士に興味のある方は転職サイトの利用がおすすめです。
転職サイトに登録しておくと、自分の希望に合った職場の情報が勝手に届くので良い条件の職場を見つけやすくなります。
いざ派遣保育士に転職しようと思っても、事前の知識がないと失敗してしまうかもしれませんからね。。
日頃からちょくちょく情報を仕入れておいた方が有利ですよね。
この記事では、実際に派遣保育士として勤務したことがある私の経験談を踏まえ書いていきたいと思います。
目次
派遣保育士が担任を受け持つことはある?
派遣保育士は有期雇用で、3ヵ月・6ヵ月・1年毎の更新の契約が多いです。
1年間は必ず勤務を継続するという契約ならあり得るのかもしれませんが、3ヵ月だけ担任、6ヵ月だけ担任を受け持つということは考えにくいです。
仮に保育園で4月から3歳児クラスを6ヵ月だけ担任を受け持ったとします。
4月は新入園児が登園したり進級した園児がもちろん登園します。
保護者も子どもが新しい環境・クラスになじめるか、また担任はどのような雰囲気の先生なのかと不安に思っていることでしょう。
4月は新入園児にとって慣らし保育の期間があります。
進級児は、以前のクラスと違う、また朝の準備一つとってもやり方が変わることに対して大なり小なりストレスを感じている子どももいます。
そのような中、子ども・保護者共にやっと信頼関係を築いたと思ったら、園から「正職員が内定したから、次の更新はしない」と通達されます。
派遣保育士が担任だった子どもたちは、主担任が度々変わるということから情緒不安定になってしまう恐れもあります。
また保護者からも、主担任が度々変わることに対して何か園であるのではないだろうか、子どもは大丈夫なのかと、園に対して不信感を募らせることに繋がる恐れもあります。
そのため、派遣保育士は担任を受け持つということは考えにくいです。
実際に私が派遣保育士と勤務したときも、担任を受け持つことはなかったです。
新卒の保育士が入社するまでのつなぎとして派遣保育士である私が2月から勤務したのですが、2ヵ月間の雇用期間だったのでフリーの立場でした。
4月からは別の保育園へ派遣保育士として勤務したのですが、やはりそこの園でもフリーの立場でした。
他にも、複数の人材派遣会社から複数の派遣保育士の先生方が派遣されていた園で勤務した時ことがあるのですが、誰一人派遣保育士は担任を受け持つことはありませんでした。
担任を持たないと、責任が少なくて楽
担任を持たないということは、
- 年間カリキュラム
- 個人カリキュラム
- 月案
- 週案
- 日案
などの書類作成もありません。
また、保護者対応もほぼほぼすることがありませんので、気が楽です。
余談ですが、去年、新型コロナウィルスの影響で4月に緊急事態宣言が発令されました。
この時は、三密を避けるために保護者へ家庭保育が可能ならば登園を控えるようにお願いすることができました。
この保護者へのお願いは、お迎え時などに保護者へ伝達していたのですが、正職員もパートも関係なく保護者対応をした保育士が伝達していました。
今年の1月に緊急事態宣言が再発令されましたが、前回とは違い今回は家庭保育をするために園を欠席してもその分の保育料が返金されるわけではありません。
地方自治体からも登園を控えるようと要請がきているわけでもありませんので、園側からは三密を避ける行動をとって下さいとお伝えすることができません。
保護者から「緊急事態宣言が再発令されましたが、園側としてはどのような対応になるのですか?」と質問されて、やっと「保育園ではどうしても三密になってしまうので、感染リスクを低くするためにも家庭保育が出来るならば・・・」とお答えすることができます。
しかし、前回とは違うのではっきりと登園を控えるようには伝えることが出来ず、微妙な言い回し、言葉を濁してお伝えすることになります。
この微妙な言い回しをするという点から、緊急事態宣言後数日は派遣保育士やパートは保護者対応をすることなく正職員が必ず対応をしました。
子ども同士のトラブルや怪我をしてしまったときや、今回のような微妙なニュアンスをお伝えするときは、保護者から「〇〇先生に、△△って言われたんですけど」と後々トラブルに発展することがない分、気持ち的にも楽です。
また、派遣保育士はサービス残業がなく、残業をしたとしてもきっちりその分の時給は発生するので、仕事のオンとオフの切り替えをすることができます。
担任を持たないとやり甲斐を感じない人にはデメリット
担任を持たないということは、派遣保育士はフリーの立場になります。
フリーということは、日々の設定保育を考えなくていいということです。
- 今の季節なら、こんな製作をしたい
- おすすめの絵本の読み聞かせをしたい
正職員として勤務したことがある人は、上記のようなことを考えるかもしれません。
また、保育の引き出しをもっている方もそのように思われるかもしれませんね。
正職員の担任との人間関係が良好でないと、担任から「何かアイデアはないですか?」と相談をもちかけられることもありません。
運動会に生活発表会などの行事にも、勤務条件によっては不参加になることもあります。
様々な行事のプレッシャーからは解放されますが、何かしら日々の保育に携わりたい・行事に参加したいと思われる方にとっては、派遣保育士はやり甲斐を感じないというデメリットがあるかもしれません。
まとめ│担任を持ちたくないなら派遣保育士という選択肢もある
複数担任でクラスを受け持った場合、大なり小なりペアの先生との保育観が合う・合わないなどが出てきます。
保育観が合ったときはいいのですが、合わないと日々ストレスが溜まっていきます。
その点、派遣保育士はフリーの立場が多いので人間関係の煩わしさは少ないと言えるでしょう。
派遣保育士はサービス残業がなければ休日出勤もありません。
残業があっても、その分の時給はきちんともらえます。
- 保育の仕事をしたいけれど家族との時間もきちんと確保したい
- 終業後、プライベートな時間を確保したい
という方や
- 県を跨ぐ引っ越しが多いので、スムーズに転職をしたい
- 以前の職場がブラック気質だったから、実際に働いて雰囲気を知りたい
- 自分に合う職場は大規模保育園なのか小規模保育園なのか知りたい
という方にとっては、派遣保育士という働き方は有りだと思います。
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