派遣保育士は残業が少なく、家族や自分のプライベートな時間を確保しやすいと言われています。
ボーナスはありませんが、時給に換算すると正職員よりも優遇されている場合もあります。
デメリットとして、祝日が多い月などは収入が減ったりと、収入に対して不安定な面があります。
また、設定保育を考えて日々の保育をまわしたいと考える人にとっては、派遣保育士という働き方は物足りなさを感じるかもしれません。
『派遣保育士の扱いや仕事内容』については、こちらの記事に詳しく書いているので読んでみて下さいね。
派遣保育士として勤務をし始めるには、人材派遣会社や転職サイトへ登録をする必要があります。
人材派遣会社によっては、取り扱っている求人も違います。
気になる園が複数あるのでしたら、その園を取り扱っている転職サイトに登録してもいいと思います。
転職サイトのエージェントによっては、求人園について詳しく知っている方もいらっしゃるので園の情報を教えて下さる場合もあります。
5分の簡単登録で、自分の条件にあった勤務先を紹介してくれるので登録することをおすすめします。
この記事では、派遣保育士のメリットとデメリットについて書いていきます。
目次
派遣保育士のメリット
派遣保育士のメリットとして考えられることは
- 高時給
- 残業が少ない
- 人間関係や園の方針が合わなかった場合、角を立てずに退職することができる
- 様々な環境で経験を積むことができる
ではないでしょうか。
派遣保育士は時給1200円と高時給
地方自治体にもよりますが、一般的にパートやアルバイトの時給が1,000円だったとすると、派遣保育士の時給は1,200円ぐらいが相場です。
子どもと過ごす時間も大切にしたいけど社会とも繋がっていたいからと、103万円の扶養範囲内で勤務をしようと仮に考えます。
午前中のみの8時~12時の1日4時間の求人を見つけました。
パート 4時間×1,000円=4,000円
4,000円×20日=80,000円
80,000円×12ヵ月=960,000円
派遣保育士 4時間×1,200円=4,800円
4,800円×20日=96,000円
96,000円×12ヵ月=1,152,000円
パートは目標の103万円に対して70,000円足りません。
派遣保育士は目標に対して122,000円オーバーしてしまいますが、日数に換算してみれば25日分です。
祝日や、ゴールデンウイークにお盆休み・年末年始は園自体がお休みです。
また、自分の子どもが急に発熱したり、自分自身が体調不良になってしまったことを考えると、25日は特別に多い日数とは考えにくいです。
ちなみに、パートと派遣保育士の仕事内容は、ほぼ同じと考えていいと思います。
同じ仕事内容で毎月のお給料がいいのなら・・・と考えてしまいますよね。
派遣保育士は圧倒的に残業が少ない
派遣保育士は、人材派遣会社の社員となります。
そのため、お給料は人材派遣会社から支給されます。
派遣保育士が残業をすると、園は当然のことながら人材派遣会社へ残業分を支払います。
園は人材派遣会社へ派遣保育士の時給+αを支払っているので、緊急を要する場合以外は契約時間外分を支払いたくありません。
それこそが、派遣保育士の残業は少ないと言われる由縁です。
人間関係や園の方針が合わなかった場合、退職が簡単
派遣保育士の多くは3ヵ月、6ヵ月、1年毎の更新です。
- 4月から派遣保育士と勤務したけれど、人間関係がしんどいな
- 家庭との両立を図れると思ったけれど、実際はしんどいな
- 理想とする保育方針と合わないな
と思っても、多くの人はなかなか退職を申し出ることが難しいと考えます。
しかし、3ヵ月毎の更新だった場合は、派遣保育士側からも「更新を希望する・しない」と言うことができます。
「更新を希望しない」と伝えるのは、園にではなく人材派遣会社へ伝えるので安心して下さいね。
ちなみに、派遣保育士として勤務する時に、人材派遣会社から一人エージェントとがつきます。
エージェントとは園との仲介役も兼ねているので、色々と相談にも乗ってくれます。
様々な環境で保育の経験を積むことができる
100名以上の大規模保育園や6~19名の小規模保育園の求人もあれば、土・日・祝日の短期間だけの求人もあります。
土・日・祝日の勤務は、何かしらのイベントが開催され来場される方のお子様を預かったりします。
また、テーマパークで勤務されている保護者のお子様を預かったりするケースもあります。
様々な園で勤務してスキルアップをしたい、自分には大規模保育園での働き方が合うのか小規模保育園での働き方が合うのか実際に経験してみたいという方には、派遣保育士の働き方はおすすめです。
派遣保育士のデメリットは不安定なこと
派遣保育士のデメリットとして
- ボーナスが支給されない
- お給料が不安定
- 契約期間が決まっている
- 疎外感を感じることもある
が考えられます。
ボーナスが支給されない
派遣保育士は人材派遣会社の社員で、勤務した時間分のお給料しか発生しないためボーナスはありません。
『保育士処遇改善手当』ですが、正職員もパートも派遣保育士も本来は別途支給されるはずなのですが、残念ながら派遣保育士で保育士処遇改善手当を支給されたことがあるという先生と出会ったことがありません。
保育士処遇改善手当は、園が誰にいくら分配するか決めます。
直接雇用のパート保育士にも、保育士処遇改善手当の分配がない園もあります。
パートでさえないのであれば、派遣保育士はもっとないのかなと考えてしまいます。
お給料が不安定
派遣保育士は勤務した時間内のお給料しか発生しないため、祝日が多い月は必然的にお給料が下がります。
また、インフルエンザの時期や台風の時期など、子どもの登園人数が少ない日は派遣保育士から帰宅させる園もあります。
去年の4月、新型コロナウイルスの感染拡大を伴って「緊急事態宣言」が発令されました。
保育の現場も三密を避けるために、保護者へ出来るだけ家庭保育をお願いしました。
登園時に玄関で検温したり、保育中もこまめに検温をし、少しでも体調が悪いとお迎えをお願いしていました。
緊急事態宣言が発令されている間は、登園人数が少なく正職員もパートも派遣保育士も順番にお休みをとるように言われている園もありました。
その休みを取る順番も、派遣保育士から取得するところが多かったようです。
その場合は有給休暇でとのことだったのですが、勤務し始めて間もない先生は無給での休みとなりました。
派遣会社へ訴えても何も変わらず、生活苦になった派遣保育士も多かったです。
契約期間が決まっている
3ヵ月・6ヵ月・1年毎の更新が多く、同じ園で勤務する場合も派遣法で最長3年と決まっています。
また、産前休暇と育児休暇を取得されている先生の代わりに勤務する場合、「次の更新をする予定だったけれども、育児休暇を取得されている先生から早く現場に戻りたいって言われてるから、更新はなしね」と言われることもあります。
派遣保育士にとって、どんなに働きやすい環境であっても、「更新をしない」と言われるとそこでその職場との契約は終了します。
疎外感を感じることもある
人間関係によるのですが、派遣保育士と正職員の間に見えない壁を感じることが多少なりともあります。
派遣保育士は人材派遣会社の社員なので、人材派遣会社から園へきちんと派遣保育士が休憩を取るように通達があります。
園側は、派遣保育士が子どもと離れて休憩をできるように別室を用意してくれる場合もあります。
正職員やパートは、子どもたちが午睡中に子どもたちと同じ部屋で休憩をとっている中、派遣保育士は別室へ異動します。
私が派遣保育士と勤務していた時は、別棟へ異動したり、洗濯部屋みたいなところで休憩を取りました。
他の先生方と同じでいいのにな、と個人的には思ったのですが、人材派遣会社から言われると園側はそうではないので休憩室へ移動するときに居心地が悪かった覚えがあります。
最近では、休憩は保育室とは別室でという園が増えつつはあるようです。
正職員もパートも派遣保育士も関係なく、きちんと休憩をとることができればいいなと思います。
まとめ│派遣保育士として働くならデメリットも覚悟する
以上のように、派遣保育士として勤務する場合に、メリットだけではなくデメリットもあることを心づもりしておいた方がいいでしょう。
しかし、それは正職員でも契約社員でもパートにも言えることです。
デメリットを勝るメリットがあれば、派遣保育士として勤務することをおすすめします。
何事も経験してみないと分からないですからね。
気になる求人があれば人材派遣会社へ電話をして訊いてみることも可能ですし、転職サイトを通じて人材派遣会社へ登録しておけば条件に合った園を自分の代わりに探して提案してくれます。
もちろん、実際に派遣保育士として勤務するときには人材派遣会社へ登録する必要があります。
働き方一つでストレスが少しでも減ることもあるので、検討されてみて下さいね。
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