正職員・パート・派遣保育士、立場は違えども「退職したいな」と思う時期が多少なりともありますよね。
派遣保育士が「派遣保育士を辞めたいな」と思うときは
- 書類作成がないけれど、雑務ばかりで子どもと関わる時間が少ない
- 今月は祝日が多くてお給料が少ない
- 派遣保育士と直接雇用組との間に見えない壁がある
などがあります。
では、それを一体誰に伝えればいいのでしょう。
まさか、保育園の主任や園長?
いいえ、派遣保育士は人材派遣会社の社員なので、自分を担当して下さるエージェントへ伝えれば大丈夫です。
もしかしたら、今後また派遣保育士として働くかもしれない。
円満に派遣保育士を辞めたいけど、退職理由はどうしたらいいんだろう?
おすすめの理由は
- 直接雇用の正職員やパートになりたい
- 体調不良や病気のため
- 親や家族の介護をしないといけない
- ライフイベント(結婚・妊娠・離婚)
- 異業種に転職
などです。
契約満期終了の1~2か月前に伝えれば、人材派遣会社にとっても余裕をもって退職手続きを取って下さいます。
また、前もってエージェントへ相談すれば、何かしらの道が開けることもあります。
ライフスタイルに合った働き方が派遣保育士だった方もいらっしゃいますし、たまたま興味がある園で派遣保育士の求人があり応募した方もいらっしゃると思います。
縁があって始めた派遣保育士を嫌いになることなく辞めることができるといいですね。
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目次
派遣保育士を辞めたいと思う時
正職員・パート・派遣保育士、どの立場で勤務していても退職したいと思うことはあるでしょう。
立場によって仕事内容も違えば、責任の重さが違うこともあります。
では、派遣保育士が「辞めたい」と思うときはいったいどのような時なのでしょうか。
主に
- 仕事内容
- 金銭面
- 人間関係
- 引き抜き
が考えられます。
派遣保育士の仕事内容が合わない
派遣保育士の主な仕事内容は、保育補助や雑務になります。
当然、職場によってその方法が変わります。
一般的にホワイト企業・ブラック企業という会社があるように、保育業界にもホワイト園やブラック園があります。
勝ち組や負け組という表現もあるみたいですね。
派遣保育士も、ホワイトと言われる園で勤務することもあれば、ブラックといわれる園で勤務することもあります。
派遣保育士は様々な園で経験を積むことができるので、反面教師的な要素で学ぶこともあると思います。
ブラックな園からホワイトな園へ派遣されたときは辞めたいと考えることは少ないと思います。
しかし、ホワイトな園からブラックな園へ派遣されたときに「辞めたい」と考える傾向が強いと思います。
園によっては、備品にお金をかけない所もあります。
「マスク」を例にあげてみましょう。
A園は各保育室にマスクを1箱確保しています。
マスクが汚れてしまったときは当然のことながら、子どもの排泄介助を行った後も衛生面を考えてマスクを変えます。
B園では更衣室の前にしかマスクが置いてありません。
B園の職員は活動中にマスクが汚れてしまったとしても、保育室から1回抜けて更衣室前のマスクをわざわざ取りにいこうとする職員は少ないと思います。
しかし、A園で勤務した派遣保育士はA園で子どもの排泄介助をした後など
- 菌を保育室へ持ち込まない
- 菌を自分の家へ持ち込まない
ためにもマスクを必ず交換するように指導されました。
実際に、A園ではマスク以外にも大便のオムツを交換するときは下痢便だけでなく普通便の時にもビニール手袋をし、ビニールのエプロンをするように指導されていました。
そして、オムツ交換をした後は職員自身にアルコール消毒や次亜塩素酸水をさっと振りかけるように指導されていました。
B園では、オムツ交換の時など特に何もしません。
ビニール手袋はありますが、ビニール手袋をするかしないかは職員個人に任せています。
派遣保育士は衛生面の観点から、B園の話しやすい職員に「実は前の園ではこうだったんです」と話します。
しかし、B園の職員は「今までこうしてきたから」と今までと特に変わることもありません。
そして、派遣保育士は個人的に替えのマスクを持参することになります。
昨今は新型コロナウイルスのこともあるので、余計に衛生面に敏感になります。
衛生面がきちんとしている園へ転職したいと思うのは必然的なことなのかもしれません。
給与面で納得がいかない
ボーナスの時期、正職員はボーナスが支給されます。
しかし、フルタイムで勤務していても派遣保育士にはボーナスは支給されません。
祝日が多い月、ゴールデンウイークやお盆休み、年末年始は必然的にお給料が減ります。
また、台風やインフルエンザの時期など登園人数が少ないと派遣保育士から帰宅を促される園もあります。
生活していく為には、お金は必要不可欠です。
安定しないお給料が続くと、改めて安定したお給料・お金のことを考えるきっかけになります。
人間関係が悪いので辞めたくなる
正職員と派遣保育士の間に、パートと派遣保育士の間に見えない壁がある園もあります。
派遣保育士は人材派遣会社社員です。
お給料は人材派遣会社から支払われます。
派遣保育士が残業をしたら、園がその分の時給を人材派遣会社へ支払うことになるので、園側としては派遣保育士は時間がきたら早く上がってほしいのが正直なところです。
では、18時にパート2人と派遣保育士1人が上がるとします。
しかし、後片付けがまだ終わっていません。
いったいどうなると思いますか?
派遣保育士が後片付けをパートと一緒にしたいと思っていても、18時になると上がらないといけません。
同じ園に派遣保育士が他にもいたり、今後も派遣保育士が派遣される可能性があると、その人たちのことも考えて行動しなければなりません。
「〇〇先生は派遣保育士だけど、人材派遣会社へは内緒で後片付けを最後までしてくれる・してくれた」
一緒に働いている別の派遣保育士への風当たりが強くなるかもしれませんし、後々くる派遣保育士にとっても働きにくい環境になってしまう可能性が大なり小なりあります。
トラブルは避けなければなりません。
後片付けは必然的にパート2人がします。
その作業が15分かかったとしてもです。
パートは後々のことを考えて後片付けをします。
例え
- 19時までの職員がいるから後片付けはその職員に任せればいい、という考えの園長先生
- 30分を超えないと残業代が支払われない園
であったとしてもです。
パートと派遣保育士の仕事内容は似たり寄ったりです。
似たり寄ったりの仕事内容なのに、時給にはかなりの差があります。
派遣保育士として勤務したことがあるパートだと、派遣保育士の裏事情なども知っているので「仕方ないよね」と済まされることもあるのですが、直接雇用の勤務しか経験がないパートだと納得がいかない人も出てきます。
こうして、派遣保育士とパートの間にも見えない壁が生じるのです。
仕事は仕事と割り切れるタイプの人はいいのですが、そうでない人にとっては人間関係がしんどくなってしまいます。
引き抜きされて職場を変える
園は様々な理由で人材派遣会社へ派遣保育士を頼みます。
産前休暇や育児休暇はある程度の勤務期間が決まっているのですが
- 直接雇用の職員が急に退職してしまった
- 求人を出したけど、園の方針と合う人が居なかった
といった場合にも派遣保育士を頼む場合があります。
この場合、派遣保育士の保育に対する姿勢や雰囲気を見て「直接の正職員またはパートにならないか」と引き抜きに合う場合があります。
派遣保育士を前向きに辞めようと思うパターンですね。
派遣保育士を辞める時は誰に言えば良い?
派遣保育士は人材派遣会社の社員です。
また、派遣保育士として勤務するときに人材派遣会社のエージェントが一人担当として付いてくれます。
退職の旨は、自分の担当のエージェントへ伝えれば大丈夫です。
人材派遣会社によっても違うのですが、エージェントの中にはこまめに連絡をとって下さる方もいらっしゃいます。
また、派遣保育士からこまめに連絡をしても問題はありません。
仕事内容について派遣保育士が直接園に確認しにくいことも、エージェントへ伝えれば、派遣保育士の代わりにエージェントが園へ確認してくれます。
また、人間関係に悩んだときに相談にも乗ってくれます。
「辞めたい」と思う理由によっては、事前にエージェントへ相談することをおすすめします。
もしかしたら、良い方向へ変わるかもしれません。
派遣保育士を円満に辞める言い訳は
派遣保育士を辞める時の言い訳ですが
- 正社員になりたい
- 今の派遣先を辞めたい
- 体調不良や病気のため
- 親や家族の介護をしないといけない
- ライフイベント(結婚・妊娠・離婚)
- 異業種に転職
これらを理由にするのが良いでしょう。
直接雇用の正職員やパートになりたい
派遣保育士は高時給で残業もほぼありませんが、給料が安定しません。
仕事内容は雑務が多いです。
“雑務も保育の仕事の一部で必要なことと理解してはしていたけど、やはりもっと子どもと関わりたい”という思いが強くでてくることもあります。
また「派遣保育士」という立場から、人間関係が複雑になってしまう職場もあります。
「直接雇用」の正職員やパートだったら、何か変わっていたのかな”と考えるのも普通のことです。
体調不良や病気のため
- 家事と仕事の両立が難しく、睡眠時間不足から体調を崩してしまった
- 手術・入院しないといけなくなった
保育業界に限らずどの職種でもそうですが、心と体のバランスが取れていないと働き続けることは難しいです。
派遣保育士は園側からこの時間帯に働きにきて欲しいと言われ、人材派遣会社から派遣されています。
しかし実際に勤務してみると8時~13時勤務の方が体力的にも合っていたということが途中で分かっても、よっぽどのことがない限り途中で契約時間を変えることは出来ません。
手術や入院は致し方無いことなので、派遣保育士を受け入れる園によって退院後継続できるか契約を打ち止めするかが決まります。
親や家族の介護をしないといけない
実際に、家族の介護をしないといけないということもあると思います。
しかし、この言い訳は派遣保育士に限らずどの業種でも使われているのではないでしょうか。
ライフイベント(結婚・妊娠・離婚)
結婚を機に、妊娠を機に退職されることもあります。
とても素敵な退職理由ですよね。
異業種に転職
幼稚園教諭・保育士資格を取得していると、幼稚園や保育園以外にも
- 病院内にある保育施設
- 学童保育・児童館
- ベビーシッター
などで勤務することが可能です。
美容室や歯医者での託児室で勤務される保育士の方もいらっしゃいます。
保育業界は人材不足で人材派遣会社も派遣保育士のなり手を探しています。
あなたが派遣保育士を辞める旨を伝えると、エージェントはあなたを引き留めると思いますが、辞めるんだ!と強い意志をもって退職を伝えれば、エージェントも無理に引き留めることはありません。
派遣保育士を辞める時ですが、実は
- 引き抜き
- 自分で次の職場を見つける
こともあります。
引き抜き
派遣保育士として勤務をした園から直接雇用の話を受けることがあります。
本来ならば、園側は人材派遣会社へ紹介料を支払わなければならないのですが、園側としてはそれを支払わずに引き抜こうとします。
契約満期まで派遣保育士として勤務し、一週間ほど間をあけてから直接雇用で勤務するという話はあります。
その場合、派遣保育士は人材派遣会社へ引き抜きの言い訳をしないといけないのですが、やはり「職場の雰囲気が合わない、家庭の事情で・・・」と伝えることが多いです。
自分で次の職場を見つける
産前休暇や育児休暇を取得されている先生の代わりに派遣保育士が勤務することがあります。
仮に、3ヶ月更新で派遣保育士は勤務をするとします。
契約更新月は
- 2020年9月
- 2020年12月
- 2021年3月
です。
2021年3月まで契約を継続するだろうと園側も人材派遣会社側も思っていても、育児休暇を利用されている先生が「勤務を開始したい」と言うと、2021年3月の更新前の2020年12月の契約で更新が切れることもあります。
契約が切れた時期によっては、次の派遣先が見つからないこともあります。
人材派遣会社のエージェントは、3月の契約満期終了後、4月から別の園でその派遣保育士に勤務してもらうため、4月からの職場の立候補はいくつか準備しています。
しかし今回のように、エージェントにとっても寝耳に水な場合は、次の派遣先の準備が整っていません。
派遣保育士は当然金銭面的に困ることになります。
そして、派遣保育士は人材派遣会社のエージェントよりも先に自分で直接雇用の求人を見つけ出し、そこで勤務を開始するのです。
この場合は、理由をそのままお伝えしても何も問題はありません。
派遣保育士としての働き方は、ライフスタイルやその人の性格によって合う合わないがあります。
正職員で働くにしろ、派遣保育士やパートで働くにしろ、笑顔で日々の保育が出来る働き方をしたいものです。