派遣保育士はいじめられる!?そんなことはありません!

派遣保育士はいじめられる!?そんなことはありません!

「派遣保育士」っていじめの対象になりやすいの⁈

と心配されている方もおられると思いますが、派遣保育士だからといっていじめやパワハラにはあいません。

しかし、残念なことに、実際に保育士のいじめ問題はあります。

それは、正社員・パート・派遣保育士の立場関係なくあります。

  1. 園長から処遇改善等加算Ⅰを正当に支給されなかった正社員・パート・派遣保育士
  2. コミュニケーション能力が高い派遣保育士は、上司である人から言葉の嫌がらせを受ける
  3. 子どもだけでなく保護者との関係も良好な先生が、先輩からの嫉妬で冷たい態度を取られる

上記の3点は、実際に私や同僚が経験したことです。

私はいじめやパワハラ問題にあったときに、その問題と「戦う」という選択肢を選びました。

しかし、最終的には転職をしました。

子どもと関わる保育という仕事を嫌いになる前に転職をしたかったのと、その園ではこれ以上私自身が成長しないなと思ったからです。

幸いにも転職先の人間関係が良かったので、再び心に平安を取り戻すことが出来ました。

保育業界は、季節を問わずに求人の募集があります。

また、正社員・パート・派遣保育士を問わずに求人があります。

派遣保育士に興味があるのなら、人材派遣会社へ登録されることをおすすめします。

派遣保育士という立場からいじめに合うのかもと心配して派遣保育士にならないのは勿体ないですよ!

保育士のいじめ問題は残念ながら多い

 

保育業界に限らず、どの職種・職場においても人間関係はつきものです。

男性の保育士が増えてはきていますが、まだまだ保育業界は女性社会です。

いくつになっても女性は「女の子」とでも言いますか、独特の世界観があるのは否めません。

保育士は「いのち」を預かる仕事です。

協力しながら働くことが一番なのですが、いじめやパワハラ、人間関係に悩み転職をされる方もいます。

また、精神的に病んでしまい退職を選択せざるを得ない方が少なからずいます。

正社員・パート・派遣保育士に関係なくいじめ問題は存在

 

いじめやパワハラをする人は、相手が正社員・パート・派遣保育士ということは関係ありません。

いじめる人は、

  • 自分にとって害になると思った人
  • 相手が何も言ってこないだろうと思った人
  • 何となく気に入らない人

を「自分の敵」と見定めて「ターゲット」にするのです。

ターゲットとなる相手は数週間経つと別の人に移る場合もあります。

ターゲットにされた人は、たまったものではありません。

私の体験した保育現場でのいじめ

園長からのいじめ

 

社会福祉法人の保育園でパートとして勤務していた時の話です。

保育士の処遇改善等加算Ⅰは、正社員はもちろんパートや派遣保育士も本来は支給されます。

しかし、その保育園ではパートはもちろん派遣保育士も誰一人として支給されませんでした。

そこで私は園長に質問しました。

私:園長先生、お疲れ様です。
パートは、処遇改善等加算Ⅰが支給されないのですか?

園長:扶養範囲内で勤務されている先生は、処遇改善等加算Ⅰを支給すると扶養範囲外になるのでないです。

私:以前勤務していた園では103万の先生も130万の先生も支給されました。
去年は100万も働いてないので、今年も同じような金額になると思うのですが・・・

園長:そうだったんですね。
確認してみます。

その後、園長からは何の音沙汰もなかっただけではなく、私を明らかに避けていました。

そして、ある日突然園長から

園長:今年度の処遇改善等加算Ⅰは支給できないので、来年度に今年度の分も支給しますね。

と言われました。

園長は、正社員の中でも、勤務年数等関係なく園長のお気に入りの保育士に高額の処遇改善等加算Ⅰを支給をしていました。

そのため、正社員同士の関係もギスギスしていることを私は知っていました。

私は、ひとまず1年間様子を見ることにしたのですが、結局は次年度も支給されませんでした。

上司からのいじめ

 

上記の系列園での出来事の話です。

母園となる保育園が小規模保育園を新たに立ち上げました。

母園となる保育園から正社員とパートが数名異動をし、派遣保育士が数名来られました。

派遣保育士の一人が妊活中ということで、病院の診察時間に合わせて、休みを取得したり早退していました。

同僚の私たちは妊活中の派遣保育士の先生に対して「そうなんだね。身体がしんどい時は無理しないでね」と声をかけ、職場の雰囲気もとても良かったです。

しかし、母園から異動してきた施設長だけは違いました。

同じ女性でお孫さんもいらっしゃる年齢の方だったのですが、派遣保育士の方が一番気にされている子どものことを、無神経に「子どもはいいわよ~!早く作らないと」と事あるごとに言っていました。

施設長は、保育経験がかなりある方です。

そのため、上司である施設長の発言には、派遣保育士も同僚の私たちもショックとともに怒りを覚えました。

派遣保育士は人材派遣会社の担当者へ訴え、直接雇用組の正社員とパートは直接上司である施設長へ「その発言は駄目ですよ」と訴えたのですが、残念ながらその後もその発言はなくなりませんでした。

子どもと関わることが好きで「保育士」という仕事をしています。

保育士自身がなかなか赤ちゃんを授かれず、「赤ちゃんと関わるのがしんどい・・・」と言って保育士という仕事を辞められる方も少なからずいらっしゃるので、施設長の発言は本当に残念でした。

同僚からのいじめ

 

新卒で幼稚園へ正社員として勤務したときの話です。

新卒ということもあり、1年目は年中児クラスへ配属されました。

主任がいない園で一人担任ということもあり、頼れる人は先輩方のみで、毎日が試行錯誤の日々でした。

私は日々子どもたちと関係性を築きながら、保護者対応も丁寧に心がけました。

幼稚園教諭2年目は、年中児クラス持ち上がりの年長児クラスへ配属されました。

年長児クラスはお泊り保育を始め、行事が目白押しです。

持ち上がりということは、4月に一から人間関係を築かなくてもいいということにも繋がります。
その分、日々がより濃いものへとなります。

ものすごく嬉しかったのですが、同僚でもあり先輩でもある先生から「えっ、何で・・・ショック」と目の前で言われました。

先輩は、まさか2年目の私が年長児クラスを受け持つとは考えなかったのでしょう。

年長児クラスは行事が目白押しの分、精神的にも負担が大きくなります。

また、就学準備もしていかなくてはいけません。

先輩は、長年その幼稚園で勤務しており年長児クラスを何回も受け持っています。

そのため、先輩自身が年長児クラスを受け持つと考えておられたのだと思います。

そして、一番のショックの理由は、年中児クラスの保護者から「そのまま持ち上がってほしい」と園長へ声が上がっていたことです。

新卒ということもあり、また、私自身が怖いもの知らずのところがあり、イケイケどんどんの精神で子どもたちと様々なことにチャレンジをしていました。

また、保護者との関係も良好だったこともあり、保護者から「持ち上がり」と声が上がったそうです。

実際に持ち上がりでスタートしたのですが、私に対する先輩の態度は冷たいものでした。

無視とかはなく必要最低限のコミュニケーションはあったのですが、私もいつのころからか先輩とは距離を置くようになりました。

保育現場でのいじめの原因と対策

 

個人的に、保育現場でのいじめやパワハラは、嫉妬からくるものが多いのではないかなと考えます。

妊活中の派遣保育士の先生は、コミュニケーション能力が高く園長からも「直接雇用で勤務しないか」と打診されていました。

幼稚園で勤務していた時の先輩は、保護者から私に持ち上がって欲しいと声が上がったことに対してショックを受けていました。

つまり、先輩自身は今までにそのような経験がなかったと考えられます。

いじめやパワハラをする人は、自分の今までの立場や地位が危うくなったり、ストレス発散のためにターゲットとなる人を見つけます。

ターゲットとなった方はたまったものではありません。

では、ターゲットとなってしまった方はどのように対策されているのでしょうか。

  • 声を上げる
  • 人材派遣会社の担当者や園長へ訴える
  • 距離を置く
  • 転職・退職をする

になります。

声を上げる

処遇改善等加算Ⅰを支給してくれなかった園長に対して私が取った行動は、『処遇改善等加算Ⅰは補助金なので、パートも派遣保育士も本来は支給されるもの』ということをパート・派遣保育士内で確認し合いました。

すると、今まで疑問に思っていた人も私が声を上げたことを知り、他のパートの方からも園長へ「処遇改善等加算Ⅰは支給されないのか?」と声が上がりました。

パートや派遣保育士には処遇改善等加算Ⅰが支給されなかったのですが、新年度からパートや派遣保育士の時給が上がるということで園長は終止符を打ったのです。

処遇改善等加算Ⅰの対応だけでなく諸々の園長の対応に不信感を持った私は、3月末まで勤務し4月からは転職をしました。

 

人材派遣会社の担当者や園長へ訴える

 

妊活中の派遣保育士の先生は、人材派遣会社の担当者を通して園長に訴えたり、直接、施設長とも話し合いの時を持ったのですが、改善は見られませんでした。

そして、残念ながら契約更新はされず次年度からは別の保育園へ派遣されました。

距離を置く

 

幼稚園での先輩に対してですが、必要最低限のコミュニケーションはありました。

時間が経つにつれ、普通に話せるようにはなっていきましたが、私は適度な距離を置くように心がけていました。

いじめやパワハラをする人に対して向き合える元気がある人は「戦う」という行動を起こします。

「戦う」元気がない人、いじめやパワハラを上手にかわすことが出来る人は、適度に距離を置かれて保育業務にあたっていまう。

また、通勤時間や給料などの他の条件がとてもよく、その職場がいいという人もおられます。

私もそうでしたが、最終的には転職や退職を選ばれる方が多いかなと思います。

子どもと関われる職場は、現在勤務している園だけではありません。

いじめやパワハラをする職場は、それが当たり前になっていることが多く、他の人たちも洗脳されているように思います。

自分の心を守るために行動しましょう。

転職・退職をする

 

金銭的に余裕があるのなら、退職をし少し休憩をするなり他の職種に就くのもいいと思います。

保育の仕事が好きなのに、その職場のせいで保育という仕事が嫌いになりそう、また心が病んでしまいそうなら転職をすることをおすすめします。

派遣保育士として勤務しているならば「契約を更新しない」と人材派遣会社の担当者へ伝えれば大丈夫です。

正社員やパートで勤務しており年度の途中で転職することが難しいと思われても、頭に『転職』という言葉が浮かび上がった時点で転職サイトへ登録しておいた方が良いです。

転職活動は意外と気力と体力がいります。

  1. ハローワークやインターネット等で求人検索をし、園の見学を申し込む
  2. 園の雰囲気が良さそうなら履歴書を用意し面接を受ける
  3. 合否を待つ

たった3つのことでそんなに気力と体力がいる⁈と思われるかもしれませんが、実際に自分で転職活動をすると精神的にしんどいのがよく分かると思います。

自分の条件に合う求人を見つけることにまず時間が取られます。

通勤時間や通勤方法、勤務時間に仕事内容を当たり前ですが自分で確認しなければなりません。

園の雰囲気がよく面接を受けれることになっても、履歴書の書き方で悩みます。

合否の連絡がなかなかこずに「不採用なのだろうか・・・」と新たな悩みが生まれます。

また、ストレスや疲労が限界に達すると、転職サイトへ登録する気力すら無くなってしまいます。
そのために、頭や身体が動ける間に転職サイトへ登録することをおすすめします。

実際に面接までいかなくても、気になる求人情報をストックしておくだけで、「あ~、今度あそこの園へ下見に行ってみようかな」・「気になっていた園で求人がある」と転職という選択肢ができて心に余裕ができます。

疲労やストレス・うつ病などの精神疾患になってしまう前に転職という手が打てることにもつながります。

求人サイトは無料で登録できます。

あなたの条件にあったおすすめ求人情報がメールで届くので、今は転職できなくても登録しておいて損はありません。

私が実際に利用した人材派遣会社は下記の2つです。

保育士求人専門サイト ほいく畑 (hoikubatake.jp)

保育士・幼稚園・保育園の求人情報|求人・派遣などの総合保育サービス【明日香】 (g-asuka.co.jp)

ほいく畑も明日香も全国展開をしています。

私はそれぞれ派遣保育士として登録しましたが、正社員もパートも派遣保育士もそれぞれあります。

会社によって扱っている求人が違うので、求人を比べてみるのもいいと思います。

まとめ│派遣保育士という理由でいじめられることはない

 

「派遣保育士」だからという理由でいじめられることはありません。

いじめやパワハラをする人は、立場は関係ないからです。

職場の雰囲気をまず知るということから、派遣保育士という働き方を選択される方もいらっしゃいます。

派遣保育士として勤務していると、派遣先の園から「直接雇用にならないか?」と打診されることもあるからです。

また、正社員やパートと違い、派遣保育士は人間関係が悪いと感じたらスムーズに退職をすることもできます。

派遣保育士という理由でいじめやパワハラを受けることはありませんので、安心して下さいね。

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です